子育て・自立サポート ひだち教室
神秘的なトンネルを歩く
子育て・自立サポート ひだち教室の安藤です。先日、大阪で開催されたTRPG(テーブルトークRPG)の会に高校生の生徒と参加しました。その体験から感じた「TRPGとASD(自閉スペクトラム症)の相性」についてお伝えします。
TRPGはソーシャルスキルの宝庫
今回遊んだのは、クトゥルフ神話を題材にしたTRPGでした。TRPGは参加者同士が会話しながら物語をつくる遊びで、「自分だけが楽しい」では成り立ちません。全員が楽しめるよう役割や展開を相談し、協力して進めていきます。
そこにはソーシャルスキルトレーニング(SST)の要素が多く含まれます。自分の考えを分かりやすく伝える、一方的に話しすぎず他の人の発言を待つ、場を壊さないよう配慮しながら意見を出すなど、学校や仕事、日常生活にもつながる力が自然と求められます。
ASDの生徒に見えた「今を取りこぼす」つまずき
一緒に参加した高校生にはASDの特性があり、言語理解が高く、頭の中に情報があふれているタイプです。ゲームマスター(GM)からの質問に答える場面で、質問とは別方向の答えを返してしまい、場が一瞬シーンとなることがありました。
本人はその“ズレ”に気づいていませんでした。GMの質問をきっかけに頭の中では先の展開や別の可能性が一気に広がり、「自分の中で考えていたこと」をそのまま口にしていたのです。そこで私は「今のは質問の答えが違うよ」「まずは質問に答えよう」と短く伝えました。TRPGでは「今ここで何を聞かれているか」に返さないと物語が噛み合いません。先を考えることも大事だけれど、“今の質問に答える”ことをおろそかにしないという感覚を、ゲームを通して体験的に学べると感じました。
TRPGの難しさと大人のサポート
同時に、TRPGは発達特性のある人にはハードな面もあります。今回のセッションは約7時間に及び、手がかりや出来事を覚えておくワーキングメモリー、状況をイメージする語彙力、情報を整理し筋道を立てる推理力、長時間話を聞き続ける集中力など、多くの力が求められました。これらは負荷になりやすい部分です。だからこそ「みんながやっているから大丈夫」と任せきりにせず、横にいる大人が情報を整理したり、「今はこの質問に答える時間だよ」とポイントを短く伝えたりしながら、一緒に参加することが重要だと感じました。
家庭でできる「今の質問に戻す」ミニSST
今回あらためて感じたのは、会話がズレたとき「今ここ」に優しく戻してあげる声かけの大切さです。ASDのあるお子さんの中には、頭の中で先のことを考えすぎて、今している会話のテーマから外れてしまう方が少なくありません。ご家庭では、話がそれたときに長く説明するのではなく、「今はこの質問の答えを聞きたいんだよ」と短く伝えるだけでも十分です。「先を考える力」は大事にしつつ、「今の質問にまず答える」ことを少しずつ練習していくイメージです。TRPGは難しさも多い分、工夫次第でSSTの宝庫になります。ひだち教室でも、「先を考える力」と「今ここに答える力」の両方を育てられるよう、今後もこうした体験を取り入れていきたいと思います。
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くじら博物館&くじらショーで「海の世界」を体感しました| 名称 | 子育て・自立サポート ひだち教室 |
|---|---|
| フリガナ | コソダテジリツサポート ヒダチキョウシツ |
| 住所 | 520-0043 大津市中央3-5-9 |
| アクセス | JR大津駅より徒歩9分 京阪石山坂本線島ノ関駅より徒歩3分 |
| 電話番号 | 077-526-7313 |
| ファックス番号 | 077-526-7313 |
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| 開業日 | 2018年12月 |
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