子育て・自立サポート ひだち教室
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お子さんが頑張った時、つい「すごいね」「えらいね」と褒め言葉ばかりになっていませんか。同じ“いい声かけ”でも、「褒める」と「感謝」には少し違う役割があります。
思春期前は「褒める5:感謝5」、思春期以降は「褒める2:感謝8」
小学生くらいまでの時期は、「よくできたね」「すごいね」と結果や成長を褒めることも大切で、私の感覚では「褒める5:感謝5」くらいのバランスがおすすめです。一方で思春期に入ると、褒められること自体が「上から目線」に感じられやすくなります。褒める行為は「評価する側/される側」の関係を強めてしまうことがあるからです。そのため中学生以降は「褒める2:感謝8」くらいを意識してみてほしいと思います。この目安は発達特性の有無にかかわらずどのお子さんにも共通して意識してほしいポイントです。「評価する」より、「一緒に暮らす大人として、してもらって嬉しかったことに感謝する」比重を増やしていくイメージです。
努力には「褒める」、能動的な行動には「感謝」
では、どんな場面で「褒める」を使い、どんな場面で「感謝」を使うとよいのでしょうか。包丁でみじん切りの練習を重ね、ある日うまくできるようになった時は、「技術や力そのものが育った」場面です。この場合は「前より細かく切れるようになったね」「ここまで頑張ったのすごいね」と成果や努力を褒めてよいと思います。一方で包丁の技術はまだ高くないけれど、自分から「野菜切ろうか?」と声をかけてくれた時は、「上手かどうか」より「自分から動いたこと」「家族のために何かしようとしたこと」が大事です。この場合は「お手伝いしてくれて助かったわ」「声かけてくれてうれしい、ありがとう」と、能動的な行動そのものに感謝を伝える方が、その子のモチベーションにつながりやすくなります。
「すごいね」より「助かったわ」「ありがとう」が響く年頃に
思春期になると、親からの「すごいね」「えらいね」がだんだん素直に受け取れない子も増えてきます。「そんなにすごくないし」「別に普通やし」と感じてしまうことが多いからです。その一方で、「さっき洗い物してくれて助かったわ」「自分から話してくれて、ほんまにありがとう」といった言葉は、その子の人格や存在そのものを認めるメッセージとして届きやすくなります。「役に立てた」「自分がやったことが喜ばれた」という実感は、思春期の自己肯定感や家族との距離感にも関わってきます。同じ「お皿を洗った」という場面でも、「きれいに洗えてすごいね」=技術への評価(褒める)、「お皿洗ってくれて助かったわ、ありがとう」=行動と気持ちへの感謝、と伝わるメッセージは少し違います。どちらが正解という話ではありませんが、特に思春期以降は「ありがとう」「助かったわ」を増やしていくことを意識してみてください。ご家庭でも、いつもの「すごいね」に、少しだけ「助かったわ」「ありがとう」を足してみてください。それだけでも、お子さんの表情や反応が変わってくるかもしれません。
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